診療情報のデータベース化、分析を通して
病院経営と医療の安全を守る医療情報のエキスパート!
病院には、診療内容や患者様の病状、検査記録などを記録した「診療記録」、通称「カルテ」と呼ばれるものがあります。「診療情報管理士」とは、この診療記録と情報を正しく管理し、さらにデータを分析、加工することによって病院経営や医療の質を高める、診療情報の専門家のこと。日本病院会が認定する養成施設で学んだ後、認定試験に合格すると「診療情報管理士」として認定、登録されます。
「カルテを見れば病院の質が分かる」とさえ言われるように、そこには診療の記録、そして病院のあらゆる情報がつまっており、間違いや記載漏れは許されません。記録に間違いがないか診療内容を点検したり、必要に応じて手術記録や看護記録、検査記録を検索し、情報提供をすることも大事な仕事であるため、医学的な知識や他の職種とのコミュニケーション力が求められます。
診療情報管理士は、情報を管理するだけでなく、データを分析し統計を出すことによって医療の質向上、診療のムダを省くことにつながったり、新しい治療方法の研究として利用できるため、的確な診療と健全な病院経営に欠かせない、大事な役割を担っているのです。情報化が進み、カルテの開示も法制化された現代、診療情報を専門的に管理する診療情報管理士のニーズは、今後ますます高まることが予想されており、まさに今注目の資格だといえます。